偽装請負とは(1)

  1.近年の偽装請負問題
  2.そもそも請負とは?
  3.偽装請負に関連する法律とは?
  4.偽装請負にはどのような分類があるか?
  5.厚生労働省、偽装請負に関するガイドラインを発表

 

 1.近年の偽装請負問題

このところ、日本を代表すると自負する大企業の工場で、違法な「偽装請負」が労働者の勇気ある告発で発覚し、社会的な大問題になっています。

最もニュースとなった「松下プラズマディスプレイ」は、請負社員を直接雇用した後、再びそれらの社員達を元の雇用先である派遣会社に戻した上で、今度は、その派遣会社に社員を出向させ、工場での指揮・命令をできるようにしました。この手法が、違法逃れであるとして大阪労働局より行政指導を受けることとなりました。
また、上記の派遣会社は、上記以外の偽装請負などについて行政指導を受けており、偽装請負に絡んで初めての事業停止命令を受けました。

その他、キヤノン、トヨタ関連企業の光洋シーリングテクノ、日亜化学、ロームなどでも大規模な偽装請負について問題になり、直接雇用に踏み切ったところもあります。

■関連ニュース(別ウインドウで開きます)
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